【屋根部のへこみを車両保険対応にて交換、修理しました】
南陽市からご来店のお客様で、屋根(ルーフパネル)の交換、板金修理の事例です。
雪国では稀にある事故ですが、建物の隣に車を駐車していて屋根にたまった雪が下にある車に落ちてしまったそうです。
 
さらさらした雪だと被害は少ないのですが、氷交じりの硬い雪ですと簡単にへこんでしまい、室内から押し戻してもうまく戻りません。
自損事故ということと屋根交換は金額がかかってしまうということで、保険対応の修理となりました。
 
金額がかかる理由としては、屋根を交換するにあたりフロントガラスの脱着、バックドアの脱着、車内の内張りの半分以上の脱着と結構いろいろな部品を外していきます。
今回はそれに加えて屋根の隣のパネルも雪の落下で損傷、そして左のサイドミラーも破損しており保険対応となりました。
やはり車両保険に加入しておくのは得策ですね 🙂 
 
まだまだ町では現役で見かけるライフです。ちょっと写真が青みがかっていて見えづらいのはご了承ください。
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どちらかというと後部に雪が落ちたようで、真ん中付近が一番へこんでいます。
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屋根横のパネルもへこんでいます。この写真は左側ですが、右側も少しへこんでいます。

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左のサイドミラーはガムテープで止めてありますが、剥がしたら配線だけ残ってぼろっと落ちてきました。交換ですね!
ミラー交換はドアの内張りを外していって交換するだけなので割愛します。

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まず左右のへこみを板金していきます。これは電気でピンを溶着させて引き出す板金にてある程度引き出します。
右も同様です。

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そこに板金パテという粘度状のパテを塗っていきます。
#120から#240へと番手を落としながら平らになるよう形成していきます。

これから同時作業で室内の内張りも外していきます。
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これはフロントガラス、バックドア、室内内張り、屋根下の内張りを外し終わった写真です。
車種に関係なくほとんどの車には屋根内側のパネルに骨が入っています。
前後の部分の骨は結構丈夫にできているのですが、それ以外は手で簡単に折れる程度の骨なので、上からの衝撃には弱いというのがわかります 💡

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左側です。サフェーサという下塗り塗装をします。これでパテのペーパーによるキズがきえます。
写真は電気ヒーターで暖めているところなので、全体が黄色見がかっていますね。暖かいんです 😛 

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赤いラッカーパテを塗り、さらに細かなキズや穴などを埋めていきます。
#320のペーパーで研磨し、もう一度サフェーサーを塗り、仕上げれば塗装前の準備は完了です。
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屋根を外しました。この状態で走行したら風通しがいいのは言うまでもありません。でも走ったら駄目ですけどね 😆 

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これが届いた新品の屋根になります。ホンダのパネル系の部品はすべて黒でくるのですが、もちろん塗装はされてきません。
何年か前からバンパー関係は塗装されてくるようになりましたが、メーカーの在庫が無くなるとバンパーも無地でくるらしいです。

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取付けの方法、溶接の関係上、今回は屋根は取付け前に塗装を済ませました。
同時に屋根の隣のパネルも一緒に塗装しました。

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今回の取付け方法はパネルボンドという溶接に匹敵するボンドにて屋根を接着し、各部を鉄板用のビスで止めて、前後の丈夫なパネルは溶接にて止めるようにしました。黄色い液状のものです。
パネルボンドのいいところはその接着力もあるのですが、液体で止めることにより雨などの水漏れの対策にもなります。

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屋根を貼り付けたら挟み込む工具でおさえておきつつ溶接します。

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溶接した部分にサビ止めにサフェーサを塗り、周りを養生して塗装します。

鉄板の合わせ目にボンドを入れていきます。さっきのパネルボンドよりも伸びがよく、扱いやすい白いボンドです。
これを怠ると間違いなく室内に水が浸入してきますので、大事な工程のひとつです。
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室内側の溶接で色をはがした所も塗装していきます。うちの塗装屋さんです 😀 

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外した全ての部品を取り付けて、ゴミを#2000のペーパーでとり、磨きは細目、極細目、仕上げ用と順にコンパウンドをかけて磨き上げます。
無事完成しました!
洗車しながら、水漏れがない事を確認して完了です 😮 

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【終わりに】
お客様にとっては屋根がべっこりへこんでしまったら愕然としてしまうかもしれませんが、このように元通りにしっかり修理できますので、安心していただきたいと思います。

ただやはり上記にも書きましたが、交換となると金額がある程度かかってしまうので特に価値のある車しっかり車両保険に入っていただくほうがいいかと思います。

 
ただ最近仕事をしていても、車両保険を入っていないお客様もおられます。
事故を起こした場合、ヘッドライトやバンパー、主に外観のパーツはリサイクル部品が探せるのですが、屋根やリヤタイヤの上の部分など溶接でとまってある部品に関しては修理するか新品を使うしかないので、そこは気をつけなければならないところです。
 
非常に長編になってしまいましたが、最後までご観覧いただきありがとうございました!

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